曲がり角の向こう

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD) 公共政策大学院の日々

はじまり・はじまり

こんにちは。

今から書き始める文章は、私がアメリカの大学院生活で感じたこと、気づいたこと、伝えたいことです。

今は質の高いアメリカの大学の授業をオンラインで(しかも無料で)見ることが出来るし、わざわざ高い学費と滞在費をかけてまで留学する価値が低くなっていることは事実だと思います。

それでも、私はアメリカの大学院に行こうと思いました。

大学院に提出したエッセイには、(公共政策の)大学院で紛争後の産業育成や雇用の創出に関する専門家になりたい、民間と非営利を繋げて社会問題を解決していきたいと書きました。もちろんそれは本当だし、実際の私の研究テーマであるのだけど、それと同じくらい、色んなバックグラウンドを持った人たちと一緒に肩を並べて授業を受けたり、ディスカッションしたり、一緒にプロジェクトを作ったりしたいと思ったから。そして日本の大学とは違う、インテラクティブ(双方向)な授業を受けてみたかったから。アメリカ西海岸という自由でクリエィティブな場所で生活してみたかったという単純な動機も結構大きかったりする。

もし知識だけを身に着けたいのなら、オンラインでも良いと思うし、日本の大学院でも十分素晴らしいと思う。でも知識だけではない、人との出会いや、その土地に行かないと分からない、文化や歴史、そこで生きる人の価値観や働き方、自分の国や民族へのアイデンティティなども知りたいと思うのであれば、海を渡った方が良いと思う。

 結局人生は何が起こるか分からないし、自分がいつこの世からいなくなるのかも分からない。でもだからこそ、前を向いて、そしてワクワクして生きていきたいと思います。そんな思いから、タイトルを決めました。

「いま曲がり角に来たのよ。曲がり角をまがった先に何があるのかは、わからないの。でも、きっと一番よいものに違いないと思うの」  (赤毛のアン)

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