曲がり角の向こう

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD) 公共政策大学院の日々

UCSDコミュニティについて

こちらに来て早2カ月が経とうとしている今、勉強の大変さにあっぷあっぷしつつも、何とかやっていけそうな気がしているのは、UCSDの温かなコミュニティのお陰だと思う。サマースクールが終わり、オリエンテーションでGPA3.0以下の場合は退学になりますと言われ、ひえーと思っていた時に、ちょうど卒業生とのパーティがあり、何人もの卒業生に「一生懸命にやれば必ず大丈夫だから」と励まされたり、「何かあればいつでも連絡ちょうだいね」とまで言ってもらえた。

それに一昨日は、たまたま知り合いになった博士課程の学生に、学期が始まる前に授業の取り方やリサーチアシスタント(教授のリサーチの補佐業務を行う仕事)の業務内容や、教授との関係づくりの大切さなど、大学院生活を送るための「いろは」を教えてくれた。

欧米の大学に留学した友達に、現地の学生はそんなに温かくないよと聞くのだけど、UCSDはそんなことなくて、本当に良い人が多いなぁと思う。

でもこれは、入試の選考過程から感じていたことで、UCSDだけが唯一スカイプインタビューをして直接私の話を聞いてくれた。コミュニティを大事にするということは、コミュニケーションを大事にするということであり、それは人との緩やかで居心地の良い関係性を構築するということに気付かされた。

アイビーリーグの東海岸の大学も受かっていたけど、何となくコミュニティよりも個人の才能に重きを置いている気がして、何か違うなぁという気がして辞退した。

UCSDもTimes Higher Educationの2018年世界大学ランキングで31位にランクインするなど(ちなみに日本の大学は東京大学の46位が最高)、研究の質の高さが評価されているものの、驕りのようなものは感じられない。必ずいる権威の塊みたいな人(私が最も苦手とする部類)を見かけることも今のところない。むしろ、もっと良い研究が出来るように日々進化しようとしているダイナミズムを感じられて新鮮だ。

www.timeshighereducation.com

来週から新学期が始まり、きっと打ちのめされるだろうけれど、私には温かな目で見守ってくれるUCSDの強いコミュニティがあることを思い出して前進したいと思う。

f:id:magarikadonomukou:20170921085155j:plain

写真は大学周辺を走るシャトルバス