曲がり角の向こう

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD) 公共政策大学院の日々

大学院留学の資金をどう工面するか?

みなさんこんにちは。今日から最後の学期が始まり、楽しみにしていたHuman Rightsのクラスが週に150ページのリーディングに加えて、かなりディスカッション中心の授業であると分かり、最後の最後まで苦労するのだなぁと少し低いテンションで春学期1日目を迎えました。大学院にもよりますが、私の大学院ではGPAが1年目を終えた時点で4.0中3.0を下回っていたら強制的に退学となります。このため、1年目は特にかなりのプレッシャー下で過ごさざるを得ませんでした。2年目は慣れてきたのもあり、前学期は5クラス中、4つのクラスでA(GPA 3.7-4)を取ることが出来たのでそれなりにやっていれば成績は付いてくるのだと思います。

さて、先日数人の方から留学のファイナンスをどう工面するか相談があったのでいくつか私が思いつく方法をここに書きたいと思います。まず、大学院の場所や公立か私立かにも寄りますが、公共政策の大学院で2年間過ごす場合、授業料、滞在費を含め最低でも1000万円はかかると思っていた方が良いでしょう。留学生ビザ(F1ビザ)の取得にあたっては、1年間分の財政証明書が必要になります。(私の大学院の場合は58,000ドル/年ほどでした)特に東海岸(NY、DC、ボストン)とサンフランシスコは住居費が高く、一人部屋でも月1500ドル(約17万円)ほどすると聞きます。ちなみに私の住んでいる寮は月800ドル。そんな中でどうやって費用を工面するのか、いくつか方法を紹介したいと思います。

1.とにかく奨学金に応募する

私は世界銀行の奨学金に加えて、Toshizo Watanabe奨学金と入学前には本庄国際奨学金にも応募しました。結局受かったのは世界銀行の奨学金だけでしたが、準備に時間がかかることや推薦書のお願いなども考慮すると計画的に作業されることをおすすめします。

2.良いプログラムを提供しつつも低い授業料の大学院を選ぶ

私はアメリカの大学院以外にオランダのISSという大学院も受験し合格しました。ここは授業料も年200万円ほどだったと記憶していますが、開発分野での友人や国連職員の方も多数卒業されています。アメリカでも、少し地方の州立大学院を選べば授業料は安く抑えられると思います。その分、ネットワーキングがしにくいというデメリットもあります。

3.大学院でTAやRAをする

私のネイティブの友人やアメリカ滞在歴の長い友人たちは大体みな2年目からTAまたはRAをして授業料の一部を免除してもらっています。日本人では、日本語のTAをする先輩が結構いました。また、私の大学院ではUS-Mexicoセンターというアメリカとメキシコの政治経済を研究する機関があるのですが、そこに多数のメキシコ人留学生がRAとして働いているので、大学院に日本研究の研究機関があればRAとして働きやすいかもしれません。といっても最近は中国の地域研究がほとんどで日本研究に力をいれているのはコロンビア大学とカリフォルニア大学くらいかもしれませんが。

思いついたのはこれくらいですが、少しでも多くの日本人の方が大学院留学にチャレンジし、視野を広げ考えを深める経験を積んでいただければこの上なく嬉しいです。また東海岸のトリップについては別途書きたいと思います。

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車で15分ほどのところにあるLa Jolla Coves